6-3. 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の血液診断について
イランの研究者らは、RT-PCR陽性患者で血液検査の好中球、CRP、LDH、AST、ALT、血清中の尿素が有意に高く、白血球数と血清アルブミンレベルが有意に低いことを示し、好中球とLDH、CRP、ALTがCOVID-19の診断に役立つことを報告しました（1）。
COVID-19感染症は、通常、発熱（体温37~38度）、咳、鼻づまり、疲労からなる臨床症状が1週間未満で始まります（2）。肺炎は、主に2~3週間後に発生します（3）。COVID-19の軽症と重症の違いは、血液検査（IL-6、GLU、TT、FIB、CRP）の数値で優位な差が生じることが報告されています（4）。リンパ球数の減少とLDHの上昇はICU入院率の高さと相関していることも報告されています（5）。
引用文献：
- Archives of Academic Emergency Medicine., 2020, 8(1).
- New England Journal of Medicine., 2020.
- Radiology., 2020, 200642.
- Journal of Medical Virology., 2020.
- American journal of hematology., 2020.
